その記事から、「クロックス」のマーケティング戦略をまとめると次のようになる。
1.30代前後の女性をターゲットとして、PRメディアをミセス向け女性誌に集中したこと
2.販売チャネルを靴専門小売店ではなく、セレクトショップを中心に展開し、ブランドイメージを高めたこと
3.価格を手ごろな価格帯(5,000円前後)に設定したこと
4.カラーバリエーションの豊富化やオリジナルアクセサリー(「ジビッツ(Jibbitz)」)によるカスタマイズを可能にしたこと
もちろん、素材の特殊性、履き心地の良さ、機能性など製品自体の良し悪しが前提にある。
「クロックス」は夏のサンダルと思いきや、どうも「
マンモス(mammoth)」という冬用のアイテムもあり、
日本でも11月からの発売が決まっているようだ。
ただ、通気性がよく汚れてもすぐに丸洗いができるといった「クロックス」の機能性が損なわれるとき、この「マンモス」が夏のようなヒット商品になるかどうか?
一方、その爆発的なヒットによって思わぬ問題も起こっている。
「クロックス」(およびその類似品)をはいた人が、エスカレーターのステップ部分に足を巻き込まれ負傷をするという事故が多発しているという。
この事故を受けて、製品評価技術基盤機構は9/6に「
サンダルのエスカレーターへの巻き込まれ事故に係る注意喚起について」を発表、また巷にあるエスカレーターの昇降口付近に写真のような注意書きが多く見られるようになった。
しかしながら、「クロックス」をはいているからエスカレーターで事故に合うということはないはずである。
日本エレベーター協会の報告によると、東京だけで年間1,000件近くの事故が発生しており、そのほとんどが高齢者の転倒・転落事故である。
このところの主な被害者が子どもだということは、確かに「クロックス」の流行によるところもあるだろうが、どんな履物をはいていようとも、エスカレーターを利用するときには注意が必要である。