9/24(水)、快晴。
この日は京都市の静原小学校でもち米の稲刈りがありました。
前回みんなで作って立てたかかしの効果もあって、しばらくはシカやイノシシによる被害もほとんどなかったそうですが、稲刈りの前日にイノシシの襲撃に遭い、静原コスモストピア事務局長の西村さんの目撃談では、「シシが6匹もおって、ここで運動会しとったわ!わっはっはっはっ!」とのこと。
簡単におっしゃいますが、イノシシ6頭って・・・・。
今回も静原小学校1~6年生23名で稲刈りに挑みます。
まずは、静原コスモストピアの皆さんから稲刈りの方法を簡単にレクチャーしていただき、早速稲刈り開始です。
静原小学校はほんとにいろいろな体験学習をしているからか、ちょっと教えてもらっただけなのに、みんな戸惑うことなくサクサクと稲を刈っていました。
鎌を持たすにはちょっと危ないかなと思われる低学年の児童でさえも、何の問題もなく黙々と稲刈りに没頭。
「稲刈り楽しい?」、「しんどくなったらやめてもいいよ」という大人の呼びかけにも応じず、ただひたすら稲を刈っては運ぶ反復作業を繰り返します。
その姿は、さながら何かにとり憑かれたようにとさえ感じました。
途中からはコンバインも稼動して稲刈りは続けられ、高学年の児童たちは率先して力仕事に精を出していました。
稲刈り終了後、近畿農政局の伊藤さんが刈り取った稲のくくり方を児童や若い先生に指導。
まずは稲穂を束ねて、揃えて、わらを上から巻いて、ひっくり返して、ねじって・・・今度は、ねじったところを持ちながら、さらに稲穂をくるくると回転させて、最後はねじったところをわらに挟み込んでくくります。
慣れた手つきで簡単そうにやってのける伊藤さんの手つきを見ながら、子どもたちや先生たちもチャレンジ。
しかし、これがなかなか難しいようで、みんな悪戦苦闘。
それを見ていた生産者の方が「子どものころ稲穂をくくるのを一日手伝わされて、親指が痛くなったもんよ」と懐かしそうにおっしゃっていました。
次回の取り組みでは、近畿農政局さんの所蔵の「秘密装置」を使って、脱穀から精米のプロセスを児童たちに体験してもらうことになっており、そのときに使う分だけはくくって小学校の柵に干しました。
その秘密装置とは?!・・・・次の記事をお楽しみに。
9/22(月)、秋晴れ。
和歌山県紀の川市の名手小学校3~4年生(約70名)が大根の種まきをしました。
指導していただいたのは紀の川市環境保全型農業グループ会長の畑さんです。
畑に集合して、担任の先生が「今日、大根の種まきを教えてくださる畑さんです。畑さんは大根の達人で・・・」と説明しようとしたとたん、子どもたちが「知ってる!!」といっせいに大声をあげるほど、子どもたちにとって畑さんはもうおなじみの存在なんです。
まずは畑さんから大根の種まきについて以下のような説明がありました。
みんな、彼岸花って知ってるかな?
夏が終わって秋口の涼しくなったころに畦道に咲く、あの赤い花です。
大根の種は、彼岸花が咲くころにまくとちょうどいいといわれています。
そして種をまいてから、だいたい80日ほど経ったら大根の収穫です。
恥ずかしながら、そんなこともまったく知りませんでした。
例えば、「大根の種をまく時期は9月中旬ごろ」といわれるより、「彼岸花が咲くころ」と教えられる方が実践的だし印象に残るような気がしました。
さらに畑さんの説明が続きます。
昨日、雨が降ったせいで土がちょっと湿気てて重たいです。
大根の種をまくには、今日はちょっと難しい状況なので、説明をよーく聞いてくださいね。
種は1ヵ所に3粒ずつまきます。
まくときには手で少しだけ土を掘って、種を置いて、種の上に軽く土をかぶせてやってください。
そして、土をかぶせたときに、手で軽くポンポンと叩きながら、「がんばれよ!」って声をかけてやってよ。
注意しないといけないのは、あんまり深くに種をまいたり、種の上に土をかぶせすぎると、息ができなくなって種が死んでしまうので、種の頭が見えるか見えないかくらいにしてください。
畑さん曰く、「今日の畑は昨日降った雨を含んでいて重く、また酸素量も少ないので、下手をすると芽が出ないかも」とかなり心配されていました。
素人的な発想で「植物には水」と思っていましたが、「種も呼吸をしないと死んでしまう」ということを改めて認識しました。
説明が終わったところで、畝を中心に二手に分かれて早速種まきスタートです。
ちなみに、4年生は昨年経験済みです。
畝の真ん中に赤い印がついたヒモを張り、その印から少し手前に種をまくよう説明があったはずですが、今年初めての3年生はスタート直後、畝のど真ん中に種をまいたりしていました。
そのほか、種を同じところにドサッとまいたり、またただ置いただけで次に進もうとする子どももいたり。
その都度、畑さんから「真ん中にまくんちゃうぞ」とか「まいたら種の上に『土の布団』をかけてやってよ」と手取り足取り指導がありました。
一方、子どもたちも畑さんに「大根の芽はいつごろ出てくるの?」と質問し、「2~3日したらかわいい双葉が重たい土を持ち上げて出てくるよ」という話に、「早っ!?」と感嘆の声をあげていました。
ただ少し残念に感じたのは、ハートフルな畑さんの指導がありつつもそれを打ち消すかのような、担当の先生の「ハイ!まいたら移動するぞ!」という単調な号令によって、何となくオートメーションの流れ作業になっていた点です。
結果、子どもたちもどこにまいたのかまいてないのかよくわからないまま移動せざるを得ない状況になっていました。
そのあたりが少し気がかりだったので、4年生のある子に「去年種まきしたんよね?覚えてる?」とたずねてみると、少し間があって「・・・・もう忘れた。あっ!でも、大根を抜いたときのことは覚えてる」という返答が。
やっぱり収穫体験は印象に残っていても、種まきは忘れてしまうものなのかなと思いながらも、「単なる流れ作業」になってしまっていることにももしかしたら原因があるのでは?と感じました。
良いか悪いかは別にして、子どもたちによる種まきは早々と終了。
まき終わった畑を確認すると、やはり結構まき忘れている部分が目立ちました。
畑さんともども視察に来ていた私たちでもう一度大根の種をまきながら、「発芽しなかったらしなかったでそれも勉強ですよね?」と畑さんに問いかけると、「そうやね。それでもいいと思う」と笑顔でおっしゃっていました。
手直しを終えた畑を見ながら、畑さんが誰にいうでもなくつぶやかれた一言がとっても意味深でした。
朝、あれだけ軟らかかった土が、子どもたちが踏みしめただけで今はもうカチカチや。
人の重みっちゅうのは、やっぱりたいしたもんやなぁ。
限られた時間内に間違いなくやり終えることも大事かもしれませんが、本来求められることは「農作物の命を通して命を育んでいるんだ」というセンスじゃないでしょうか?
ついでに、5年生の田んぼの様子も見せていただきました。
こちらも間もなく収穫ですね。
9/14(土)、快晴。
大阪府和泉市の「和泉市教育ファーム推進協議会」さんの取り組みにおじゃましました。
和泉市での教育ファームは当初、一般参加の地元家族による農業体験だけを計画されていましたが、合わせて地元の横山小学校5年生にも取り組んでいただいています。
この日は、一般参加の家族を中心として、大根・ニンジン・小松菜の播種と白菜の苗の定植を行いました。
ちなみに一般参加のプログラムは全部で5回を予定されていて、今回が第3回目。
6/29(日)の第1回目は残念ながら雨で中止となり、予定されていた黒豆・大豆の播種とサツマイモの苗の定植は、後日、地元の生産者のみなさんにしていただいたとのこと。
8/3(日)の第2回目は、大豆やサツマイモの観察したのち、農場のある小川(こがわ)集落を散策して地域の伝統文化について座学をされ、予定にはなかったスイカとカボチャの収穫体験もされたそうです。
そして、一連の取り組みの指導していただいているのは、NPO法人いずみ・きららファーム理事長の飯阪さん。
そのほか協力していただいている地元の生産者の方たちや飯阪さんの呼びかけで個人参加されていた方たちからは、「先生」と呼ばれている、とっても愛嬌のあるフレンドリーなおじさんです。
農文協本部から聞いていた話では、「農業団地には万国旗が飾ってある」ということで密かに楽しみにしていたのですが、この日は残念なことにありませんでした。
参加者が集まるのを待って、「先生」こと飯阪さんが本日の作業内を説明して取り組みがスタートしました。
まずは、大根の種まきをして、その後白菜の苗を植え、ニンジンと小松菜の種をまくとのこと。
大根の種は3粒ほどまいて、それから2つを間引きして1つだけ残すのが一般的ですが、あとの手間を考えて今日は「1発1中」方式、つまり1ヵ所に1粒だけまきます。
さらに、大根の種をまく「機械」を今回用意してるので、それを使います。
素人の私はなんとも思わなかったんですけど、飯阪さんの呼びかけで個人参加されているほとんどの方たちは、かなり農業に精通(いわば「セミプロ」)していらっしゃるようで、「1発1中」方式ということに少しざわめきながらも、「先生」の妙な自信に「とりあえず黙るしかないな」といった感じでした(笑)。
そして、秘密兵器の「大根の種まきマシーン」は、どんな画期的な機械が登場するのかと思いきや、写真のような恐ろしく原始的な道具で、さらに参加者の方たちを黙らせました(笑)。
とはいえ、見かけによらずなかなか便利な道具、否、機械で、地面に押し立てるだけで一気に9ヵ所も種をまくくぼみをつけることができます。
シンプル・イズ・ベストですね。
この秘密兵器のおかげで、大根の種まきは順調に進めることができ、続いて白菜の苗を植える作業に移りました。
白菜の苗は40㎝間隔で1株ずつ植えていきます。
事前に40㎝に切り分けた木の棒で間隔を測りながら、子どもたちも見よう見まねで1株ずつ植えていました。
しかしここでも「セミプロ」の参加者の方から「先生!申し送りがうまくいってないので、同じところに2つも3つも植わっているところがありますよ!」と手厳しい指摘に、飯阪さんは「ごめんなさい」とすぐさま反省のご様子で、「先生」のひょうきんなしぐさがなんともラブリーでございました。
植え終わった白菜の苗には、ひしゃくで水をやります。
あまりたくさんやらないように、苗の周りを円を描くように優しく。
親子参加の方たちも、「こうやってやるんやで!よー見ときや」と子どもたちにお手本を示すように水をやっておられました。
さらに、ニンジンの種は密植させるように、小松菜は3粒ずつ20㎝間隔ほどでまき、最後にホースで畑全体に放水して終了。
見ていた限り、ニンジンと小松菜を勘違いして、小松菜の種を同じところにバラバラとまいていた親子さんもいらっしゃいましたが、それも芽が出てからのお楽しみということでいいんじゃないでしょうか?
とにかく感じたことは、この日はお天気にも恵まれて、ほのぼのとしたのどかな雰囲気だったことで、それもこれもきっと「先生」の人柄なのかなぁと。
指導していただいているプロの方たちも、長年農作業を続けられているセミプロの方たちも、今回始めて親子参加した方たちも、そしてはじめから終わりまで虫取り網でトンボを採ろうとしていた子どもたちも、「先生」の手のひらの上でそれぞれが自然とゆっくり戯れた一日でした。
本日の取り組みが終わった後、すでに植え終わっていた黒豆、大豆、サツマイモなどの畑も見せていただいたのですが、ウサギ、アライグマ、イノシシたちに、せっかく出た芽や育った苗を食べられる被害もかなり出たということでした。
写真を見てもおわかりのように、かなり土が見えてしまっている畑もあって、ちょっと深刻でした。
なんとか収穫できるようにと祈るばかりです。