2008年06月15日
梨栽培1世紀に向けて
担当者: 寺谷カテゴリー: 四国エリア(香川県)
キーワード: 観音寺市 / 梨 / 体験ツアー / 丘陵地 / 発見カード / プレゼンテーション / 袋かけ / 果樹 / 小学校
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6/13(金)、天気は梅雨の合間の快晴に恵まれました。
というより、恵まれすぎて、ほんとに暑い1日でした。
徳島県のつるぎ町から今度は香川県観音寺市の豊浜町和田地区におじゃましました。
ここ豊浜町は「梨の郷」で有名な土地で、和田地区で梨の栽培が始まったのは明治42年(1909年)。
つまり来年で梨栽培開始からちょうど100年目を迎えることもあって、「100年祭」を目の前に、教育ファーム以外でも観音寺市商工観光課とJA香川豊南和田支所がタイアップして「梨づくり体験ツアー IN かんおんじ」を企画。
市内外の一般の参加者たちが、4月には梨の受粉作業、5月には摘果(てっか)作業を体験、いずれも30人前後の参加があり、8月には収穫作業が待っているということでした。
さて、教育ファームですが、梨畑は山というよりは緩やかな丘陵地帯にありました。
大人の背丈よりもの少し低い梨の木の木陰の下で、JAのご担当者から『梨が出来るまでの作業のしおり』を使って詳しい説明がありました。
ただ、文字通り「梨ができるまで」の広範な内容のご説明で、生産者の方も説明を聞きながら「ちょっと専門的な内容過ぎて、子どもたちにわかるかいな?」といわれていたように、数十分経つと児童たちもちょっと退屈そうな様子。
できれば、詳しい説明は、例えば総合学習の授業中にするとか、実際の現場ではその日の作業に限定しての簡単な説明や注意事項にとどめるなど、少し工夫が必要かもと感じました。
熱心な説明ののち、指導してくださる生産者の人数ごとに児童を10班ほどにわけて梨の小袋かけ作業がスタートしました。
今回は、二十世紀という品種の梨の木になっている小さな実ひとつひとつに黄色い袋をかぶせていきます。
袋をかぶせる理由は、果実の表面がきれいで色抜けがよくなるから、実が早く太るから、そしてコナカイガラムシという害虫から実を守るためだそうです。
1本の木に梨は500~700ほど実るそうで、昔は新聞紙でこの袋から作っていたとか・・・大変な作業です。
作業が始まると同時に、生産者の方たちが児童たちに袋かけ作業を丁寧に指導されていました。
梨の実は少し力を入れるとすぐに落ちてしまうほど繊細で、児童たちも始めは慎重な手つきで袋かけをしていましたが、数分も経てば自分の力で梨の実を見つけて袋かけをしていました。
梨の実はまだ青々として小さいために、葉っぱの影に隠れて見つけにくく、児童たちは頭上を見上げながら「どこ?どこ?」と右往左往している姿がほほえましくも思えます。
木は本来上に伸びようとするため、畑ではちょうど大人の背丈よりも少し低いくらいの高さで四方からワイヤーを張り、そのワイヤーに枝をくくりつけ、枝を横に伸ばすように栽培されています。
大人の身長だと、座るか腰をかがめた姿勢でないと作業ができず、子どもの身長だと木の根元付近では立った姿勢でちょうどいい高さなのですが、丘陵地なので枝先だと写真のように踏み台がないと届かない状況でした。
でも、台に上がってひとりが袋かけをしているときはひとりが台を支えて、だれに言われるでもなく自然にみんなで協力しながら袋かけ作業をしていました。
数十分後、1本の梨の木すべての袋かけ作業が終わりました。
豊浜小学校3年生70名ほどで作業したため、思いのほか早く作業が終わったように感じました。
作業終了後、袋かけした梨の木下で、学校で準備されていた「発見カード」に児童たちはそれぞれ絵と文章で袋かけ作業の記録をしていました。
中には「マムシ」を描く子どもがいたりして、「マムシいた?」というと、「いない」と答え、「なぜマムシを描いたの?」と聞くと、どうもこういう場所には「マムシ」がいそうな気がするから描いたそうです。
これも一種の想像力ですよね。
そして、生産者のみなさんの前で、今日一日体験したことを児童たちが発表。
暑い中でひとつひとつ手作業で袋かけをしてみて、梨が大変な作業の結果できることを知ったという子ども、ひとりで20個も袋かけをできたと喜びを表す将来有望な子ども、一方、思ったよりも簡単だったと生産者のみなさんの笑いを誘う子どもなど、それぞれ感じたことはさまざまなようでした。
授業という短い時間の中で、作業、記録、発表となるとかなり時間的に厳しいものがありますが、その場ですぐに感じたことを表現することは、良いも悪いもすごく素直で純粋な気持ちが伝わってくるものだと感じました。
写真は、無事に袋かけ作業が終わった梨畑の様子です。
青空に新緑、そして子どもたちがかぶせた黄色い袋。
JAの担当者の方の話によると、収穫は9月ごろを予定。
二十世紀梨を袋かけに選んだ理由もこの収穫時期にあるようで、「幸水」といった品種はちょうど夏休み時期に収穫時期が重なってしまうとのこと。
また、おそらく、収穫時期にはずいぶん実が落ちてしまっているので、今回袋かけした500個弱のうち収穫できるのは400個程度ではないかとおっしゃっていました(慣れない子どもたちが袋かけをしたから)。
「それは残念ですね」というと、ただ、実が落ちた方がより甘い梨が実るそうで、子どもたちは最高の梨を口にすることになるだろうということでした。
われわれが食卓で口にしているのは、市場価値を高くするために見た目にもきれいな商品ですが、本当は、太陽の光をいっぱいに浴びた見た目の悪い梨の方が甘くて美味しいそうです。
そんな梨を食べられる子どもたちは幸せだなぁ~と思いました。
というより、恵まれすぎて、ほんとに暑い1日でした。
徳島県のつるぎ町から今度は香川県観音寺市の豊浜町和田地区におじゃましました。
ここ豊浜町は「梨の郷」で有名な土地で、和田地区で梨の栽培が始まったのは明治42年(1909年)。
つまり来年で梨栽培開始からちょうど100年目を迎えることもあって、「100年祭」を目の前に、教育ファーム以外でも観音寺市商工観光課とJA香川豊南和田支所がタイアップして「梨づくり体験ツアー IN かんおんじ」を企画。
市内外の一般の参加者たちが、4月には梨の受粉作業、5月には摘果(てっか)作業を体験、いずれも30人前後の参加があり、8月には収穫作業が待っているということでした。
さて、教育ファームですが、梨畑は山というよりは緩やかな丘陵地帯にありました。
大人の背丈よりもの少し低い梨の木の木陰の下で、JAのご担当者から『梨が出来るまでの作業のしおり』を使って詳しい説明がありました。
ただ、文字通り「梨ができるまで」の広範な内容のご説明で、生産者の方も説明を聞きながら「ちょっと専門的な内容過ぎて、子どもたちにわかるかいな?」といわれていたように、数十分経つと児童たちもちょっと退屈そうな様子。
できれば、詳しい説明は、例えば総合学習の授業中にするとか、実際の現場ではその日の作業に限定しての簡単な説明や注意事項にとどめるなど、少し工夫が必要かもと感じました。
熱心な説明ののち、指導してくださる生産者の人数ごとに児童を10班ほどにわけて梨の小袋かけ作業がスタートしました。
今回は、二十世紀という品種の梨の木になっている小さな実ひとつひとつに黄色い袋をかぶせていきます。
袋をかぶせる理由は、果実の表面がきれいで色抜けがよくなるから、実が早く太るから、そしてコナカイガラムシという害虫から実を守るためだそうです。
1本の木に梨は500~700ほど実るそうで、昔は新聞紙でこの袋から作っていたとか・・・大変な作業です。
作業が始まると同時に、生産者の方たちが児童たちに袋かけ作業を丁寧に指導されていました。
梨の実は少し力を入れるとすぐに落ちてしまうほど繊細で、児童たちも始めは慎重な手つきで袋かけをしていましたが、数分も経てば自分の力で梨の実を見つけて袋かけをしていました。
梨の実はまだ青々として小さいために、葉っぱの影に隠れて見つけにくく、児童たちは頭上を見上げながら「どこ?どこ?」と右往左往している姿がほほえましくも思えます。
木は本来上に伸びようとするため、畑ではちょうど大人の背丈よりも少し低いくらいの高さで四方からワイヤーを張り、そのワイヤーに枝をくくりつけ、枝を横に伸ばすように栽培されています。
大人の身長だと、座るか腰をかがめた姿勢でないと作業ができず、子どもの身長だと木の根元付近では立った姿勢でちょうどいい高さなのですが、丘陵地なので枝先だと写真のように踏み台がないと届かない状況でした。
でも、台に上がってひとりが袋かけをしているときはひとりが台を支えて、だれに言われるでもなく自然にみんなで協力しながら袋かけ作業をしていました。
数十分後、1本の梨の木すべての袋かけ作業が終わりました。
豊浜小学校3年生70名ほどで作業したため、思いのほか早く作業が終わったように感じました。
作業終了後、袋かけした梨の木下で、学校で準備されていた「発見カード」に児童たちはそれぞれ絵と文章で袋かけ作業の記録をしていました。
中には「マムシ」を描く子どもがいたりして、「マムシいた?」というと、「いない」と答え、「なぜマムシを描いたの?」と聞くと、どうもこういう場所には「マムシ」がいそうな気がするから描いたそうです。
これも一種の想像力ですよね。
そして、生産者のみなさんの前で、今日一日体験したことを児童たちが発表。
暑い中でひとつひとつ手作業で袋かけをしてみて、梨が大変な作業の結果できることを知ったという子ども、ひとりで20個も袋かけをできたと喜びを表す将来有望な子ども、一方、思ったよりも簡単だったと生産者のみなさんの笑いを誘う子どもなど、それぞれ感じたことはさまざまなようでした。
授業という短い時間の中で、作業、記録、発表となるとかなり時間的に厳しいものがありますが、その場ですぐに感じたことを表現することは、良いも悪いもすごく素直で純粋な気持ちが伝わってくるものだと感じました。
写真は、無事に袋かけ作業が終わった梨畑の様子です。
青空に新緑、そして子どもたちがかぶせた黄色い袋。
JAの担当者の方の話によると、収穫は9月ごろを予定。
二十世紀梨を袋かけに選んだ理由もこの収穫時期にあるようで、「幸水」といった品種はちょうど夏休み時期に収穫時期が重なってしまうとのこと。
また、おそらく、収穫時期にはずいぶん実が落ちてしまっているので、今回袋かけした500個弱のうち収穫できるのは400個程度ではないかとおっしゃっていました(慣れない子どもたちが袋かけをしたから)。
「それは残念ですね」というと、ただ、実が落ちた方がより甘い梨が実るそうで、子どもたちは最高の梨を口にすることになるだろうということでした。
われわれが食卓で口にしているのは、市場価値を高くするために見た目にもきれいな商品ですが、本当は、太陽の光をいっぱいに浴びた見た目の悪い梨の方が甘くて美味しいそうです。
そんな梨を食べられる子どもたちは幸せだなぁ~と思いました。
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