2008年06月26日
むしろこちらが一般的か?
担当者: 寺谷カテゴリー: 近畿エリア(大阪府)
キーワード: 泉佐野市 / 合鴨 / ブランド米 / 里山 / 水田 / 田植え / 田植え綱 / 田植定規 / 農具 / 一般参加 / 都市型 / キャベツ / ナス / キュウリ / タマネギ / サツマイモ / 牛 / ツリーハウス
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6/21(土)、大阪府泉佐野市の泉佐野市公園緑化協会さんの取り組みを見させていただきだました。
近畿もあいにくの梅雨空で雨ではないかと心配していましたが、曇りのち晴れでなんとかお天気は持ちました。
近くの駅まで迎えに来ていただきまして、そのまま今日の資材を取りに、公園緑化協会さんが管理されている里山へ行きました。
この里山は、あとでいただいた『GREEN REPORT 2007』(財団法人泉佐野市緑化協会)を見て知ったのですが、元々旧泉佐野コスモポリス用地で、かつて最先端技術産業ゾーンとして買収されその後破綻した丘陵部で、ゴミの不法投棄や手入れ不足によって荒廃しきっていたようです。
そんな通称「コスモ山」の再生を2004年ごろからスタートさせ、今ではご覧のようなすばらしい里山へと生まれ変わりました。
現在、子どもの牝牛を2頭放牧されていて、美味しそうに草を食む子牛を見ていると、ここが大阪だとはとても思えない気持ちになりました。
ちなみに、彼女たちの名前を募集中とのことです*1。
また、納屋の裏には立派なツリーハウスがありました。
詳しいことはよくわからないのですが、一般にツリーハウスは木に直接ボルトオンする方式(アメリカ方式?)と木材と木材でクランプのように木をサンドイッチして固定する方式(サンドイッチ方式?)があるそうですが、このツリーハウスはいずれとも違うそうです。
なんと、このツリーハウスは樹木の枝分かれする部分に乗せているだけで、今のところこれがベースの樹木に一番ダメージが少ないのではないかとおっしゃっていましたが、バランスよく枝分かれしたケースでないと設置不可能ということでした(笑)。
このツリーハウスの目的をたずねたところ、「完全に遊びです」というお話で、林業や建築業といったプロのボランティアの方たちの協力を得ながら、里山作りを楽しんでおられる様子でした。
コスモ山での資材積み込みも終わり、早速ほ場に到着しました。
ほ場は住宅地の近くにあり、すぐ近くには大型スーパーマーケットが見えます。
正しくは、以前は田畑のあったところが住宅地化したということだと思います。
どちらかというと、教育ファームの「都市型」のケースといっていいのではないでしょうか?
さらにいえば、むしろこの「都市型」の教育ファームこそがこれからは典型となると思いますし、「都市型」ゆえにあえて書かなければならないなと思う事態も目にしました。
すでに、第1回目の田植えは終了しており、米は「田植え綱」を、もち米は「田植定規」を使って田植えをされたとのことです。
そして、今回は合鴨放鳥と簡単な畑仕事をされました。
参加者は小学校や新聞などを通じた一般公募の親子30組ほどで、当初予定していた20組から10組枠を広げないといけないほど多くの応募があったそうです。
合鴨を田んぼに放つのに、全面では少々広いので、今日のところはもち米を植えた部分までで仕切りを入れることになりました。
公園緑化協会さんが合鴨農法にチャレンジするのはこれが初めて。
もちろん、まわりの田んぼでは化学肥料を使った現代的農業を営まれている生産者がほとんど。
当日も、隣の田んぼの生産者の方が、合鴨農法についていろいろと質問されていました。
実は、今回合鴨農法にチャレンジした意図もここにあるということで、この一枚の田んぼから他の田んぼにも合鴨農法が波及して、この区画一体が合鴨農法地区なれば、合鴨ブランド米としてこの地区全体の活性化につながるのではないかと期待しているとのこと。
その期待を一身に背負って、14羽の合鴨ちゃんたちがデビューしました。

しばらく合鴨の愛らしい仕事っぷりを見守ったのち、お父さんたちは田んぼの回りに電気柵を廻らす作業をしていただき、児童たちとお母さんは少し離れた畑に移動し、そちらでキュウリのつるを巻きつける棹立てと肥料の散布作業を行うことになりました。
畑にはすでに、キャベツ、ナス、キュウリ、タマネギ、サツマイモなどが植わっています。
キュウリの棹立てが終わると、すでに植わっている作物に化学肥料と腐葉土を散布して、約2時間の農作業は終わりました。
さて、あえて書かなければならないと思った内容は、少々誤解を招く恐れがあるかもしれないので慎重になる必要があるのですが、泉佐野市公園緑化協会の皆さんの活動や考えがすばらしいと思ったからこそだということと、これが「都市型」教育ファームの一般的な実情ではないかということ事前にご理解いただきたいと思います。
この日の参加者は30組ほどでしたので、子どもたちも30人ほどいたと思います。
見ている限り、畑仕事をしていたのは特定の子どもたちで、残念なことに畑仕事をほとんどしていない子どもたちの姿も目立っていました。
とくにそのことを注意したり叱ったりする必要はまったくないと思うのですが、第三者の立場から見ると運営側と参加者側とで教育ファームの目的意識がうまく共有されていない温度差のようなものを感じました。
また、私の勘違いもあったのですが、参加者はあくまでも児童で保護者はその付き添い(もちろん保護者も参加可能で実際に児童と一緒に畑仕事をさている保護者の方もいらっしゃいました)だったということ。
なので、保護者の方は見ているだけで、場合によっては保護者同士で日常会話に夢中になられていた時間も長かったように思います。
その他、保護者の方が作業をしている子どもたちに、「ジュース買ってきたろか?」、「もう車で待っとくか?」、「早くしないと、終わらへんよ!」など、そんな言葉にもやはり温度差が現れていたように思いました。
さらにショッキングだったのは、腐葉土を掘り返していると一匹のハナムグリが這い出してきて、そのハナムグリを子どもがスコップで叩き殺そうとしていたシーンです。
子どもに残酷な一面があることを否定しませんし、自分自身も子どものとき虫を殺したことが何度もあります。
そばにいらっしゃった保護者の方も何も注意されなかったので、私もあえて傍観しましたが、しかし、今この時間が何なのか理解されておれば、おそらくそういった行為は制止されるべきだったと思います。
一方、畑仕事をしていた児童も、汚れてもいいように長靴をはいているにもかかわらず、ぬかるんでいない畝の上を歩いているのを何度か見かけました。
こういう行為も、この場合注意されるべきではないかと思われましたが、どうもそのような空気はそこにはなかったように感じました。
今回だけ見ていろいろと判断するのはあまりに軽率かもしれません。
とはいえ、「都市型」教育ファームでは、別にこれが特別なことではないようにも思えてなりません。
泉佐野市公園緑化協会さんが教育ファームを通じて伝えたい、「農業は辛いことだけではなく、誰にとっても案外楽しいことなんだ」、「今、子どもたちに伝えなければ、日本の農業や食糧事情は悲惨なことになる」という考えは、「農」にかかわるすべての人にとって共感できることだと思います。
一方、ご担当者からうかがった話では、第1回目の取り組みの際、参加者全員で昼食を食べたとき、保護者の方たちが子どもたちに「残さず食べようね」と声をかけながら美味しそうにお弁当を食べているシーンを見かけたそうです。
些細なことかもしれませんが、自然にそういう思いが言葉になって表れるということは、確実に何かが伝わっている証拠だと思いました。
今後、この教育ファームを通じてどのように変化していくのかという意味では重要なケースだろうとも思います。
近畿もあいにくの梅雨空で雨ではないかと心配していましたが、曇りのち晴れでなんとかお天気は持ちました。
近くの駅まで迎えに来ていただきまして、そのまま今日の資材を取りに、公園緑化協会さんが管理されている里山へ行きました。
この里山は、あとでいただいた『GREEN REPORT 2007』(財団法人泉佐野市緑化協会)を見て知ったのですが、元々旧泉佐野コスモポリス用地で、かつて最先端技術産業ゾーンとして買収されその後破綻した丘陵部で、ゴミの不法投棄や手入れ不足によって荒廃しきっていたようです。
そんな通称「コスモ山」の再生を2004年ごろからスタートさせ、今ではご覧のようなすばらしい里山へと生まれ変わりました。
現在、子どもの牝牛を2頭放牧されていて、美味しそうに草を食む子牛を見ていると、ここが大阪だとはとても思えない気持ちになりました。
ちなみに、彼女たちの名前を募集中とのことです*1。
また、納屋の裏には立派なツリーハウスがありました。
詳しいことはよくわからないのですが、一般にツリーハウスは木に直接ボルトオンする方式(アメリカ方式?)と木材と木材でクランプのように木をサンドイッチして固定する方式(サンドイッチ方式?)があるそうですが、このツリーハウスはいずれとも違うそうです。
なんと、このツリーハウスは樹木の枝分かれする部分に乗せているだけで、今のところこれがベースの樹木に一番ダメージが少ないのではないかとおっしゃっていましたが、バランスよく枝分かれしたケースでないと設置不可能ということでした(笑)。
このツリーハウスの目的をたずねたところ、「完全に遊びです」というお話で、林業や建築業といったプロのボランティアの方たちの協力を得ながら、里山作りを楽しんでおられる様子でした。
コスモ山での資材積み込みも終わり、早速ほ場に到着しました。
ほ場は住宅地の近くにあり、すぐ近くには大型スーパーマーケットが見えます。
正しくは、以前は田畑のあったところが住宅地化したということだと思います。
どちらかというと、教育ファームの「都市型」のケースといっていいのではないでしょうか?
さらにいえば、むしろこの「都市型」の教育ファームこそがこれからは典型となると思いますし、「都市型」ゆえにあえて書かなければならないなと思う事態も目にしました。
すでに、第1回目の田植えは終了しており、米は「田植え綱」を、もち米は「田植定規」を使って田植えをされたとのことです。
そして、今回は合鴨放鳥と簡単な畑仕事をされました。
参加者は小学校や新聞などを通じた一般公募の親子30組ほどで、当初予定していた20組から10組枠を広げないといけないほど多くの応募があったそうです。
合鴨を田んぼに放つのに、全面では少々広いので、今日のところはもち米を植えた部分までで仕切りを入れることになりました。
公園緑化協会さんが合鴨農法にチャレンジするのはこれが初めて。
もちろん、まわりの田んぼでは化学肥料を使った現代的農業を営まれている生産者がほとんど。
当日も、隣の田んぼの生産者の方が、合鴨農法についていろいろと質問されていました。
実は、今回合鴨農法にチャレンジした意図もここにあるということで、この一枚の田んぼから他の田んぼにも合鴨農法が波及して、この区画一体が合鴨農法地区なれば、合鴨ブランド米としてこの地区全体の活性化につながるのではないかと期待しているとのこと。
その期待を一身に背負って、14羽の合鴨ちゃんたちがデビューしました。

しばらく合鴨の愛らしい仕事っぷりを見守ったのち、お父さんたちは田んぼの回りに電気柵を廻らす作業をしていただき、児童たちとお母さんは少し離れた畑に移動し、そちらでキュウリのつるを巻きつける棹立てと肥料の散布作業を行うことになりました。
畑にはすでに、キャベツ、ナス、キュウリ、タマネギ、サツマイモなどが植わっています。
キュウリの棹立てが終わると、すでに植わっている作物に化学肥料と腐葉土を散布して、約2時間の農作業は終わりました。
さて、あえて書かなければならないと思った内容は、少々誤解を招く恐れがあるかもしれないので慎重になる必要があるのですが、泉佐野市公園緑化協会の皆さんの活動や考えがすばらしいと思ったからこそだということと、これが「都市型」教育ファームの一般的な実情ではないかということ事前にご理解いただきたいと思います。
この日の参加者は30組ほどでしたので、子どもたちも30人ほどいたと思います。
見ている限り、畑仕事をしていたのは特定の子どもたちで、残念なことに畑仕事をほとんどしていない子どもたちの姿も目立っていました。
とくにそのことを注意したり叱ったりする必要はまったくないと思うのですが、第三者の立場から見ると運営側と参加者側とで教育ファームの目的意識がうまく共有されていない温度差のようなものを感じました。
また、私の勘違いもあったのですが、参加者はあくまでも児童で保護者はその付き添い(もちろん保護者も参加可能で実際に児童と一緒に畑仕事をさている保護者の方もいらっしゃいました)だったということ。
なので、保護者の方は見ているだけで、場合によっては保護者同士で日常会話に夢中になられていた時間も長かったように思います。
その他、保護者の方が作業をしている子どもたちに、「ジュース買ってきたろか?」、「もう車で待っとくか?」、「早くしないと、終わらへんよ!」など、そんな言葉にもやはり温度差が現れていたように思いました。
さらにショッキングだったのは、腐葉土を掘り返していると一匹のハナムグリが這い出してきて、そのハナムグリを子どもがスコップで叩き殺そうとしていたシーンです。
子どもに残酷な一面があることを否定しませんし、自分自身も子どものとき虫を殺したことが何度もあります。
そばにいらっしゃった保護者の方も何も注意されなかったので、私もあえて傍観しましたが、しかし、今この時間が何なのか理解されておれば、おそらくそういった行為は制止されるべきだったと思います。
一方、畑仕事をしていた児童も、汚れてもいいように長靴をはいているにもかかわらず、ぬかるんでいない畝の上を歩いているのを何度か見かけました。
こういう行為も、この場合注意されるべきではないかと思われましたが、どうもそのような空気はそこにはなかったように感じました。
今回だけ見ていろいろと判断するのはあまりに軽率かもしれません。
とはいえ、「都市型」教育ファームでは、別にこれが特別なことではないようにも思えてなりません。
泉佐野市公園緑化協会さんが教育ファームを通じて伝えたい、「農業は辛いことだけではなく、誰にとっても案外楽しいことなんだ」、「今、子どもたちに伝えなければ、日本の農業や食糧事情は悲惨なことになる」という考えは、「農」にかかわるすべての人にとって共感できることだと思います。
一方、ご担当者からうかがった話では、第1回目の取り組みの際、参加者全員で昼食を食べたとき、保護者の方たちが子どもたちに「残さず食べようね」と声をかけながら美味しそうにお弁当を食べているシーンを見かけたそうです。
些細なことかもしれませんが、自然にそういう思いが言葉になって表れるということは、確実に何かが伝わっている証拠だと思いました。
今後、この教育ファームを通じてどのように変化していくのかという意味では重要なケースだろうとも思います。
- *1実は密かに内々で呼んでいる名前があるそうなのですが、子どもたちが悲しむかもしれないのでシークレットとさせていただきます
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