憎っきザリガニ!でも「育てる」ことに感謝

2008.09.30 Edu Farm 0 Comment boff 21 views

9/28(日)、晴れのち曇り。
この日は、滋賀県大津市仰木にある棚田にて、もち米プロジェクトさんの稲刈りが行われました。
当プロジェクト代表の中西さんのお話によると、取り組みは今年で5年目で、地域の自治会を通じて地元生産者と連携し合いながら、仰木の棚田を活用・保全していこうというのが発足のねらい。
レギュラーメンバーだけでなく地元の親子参加もあり、仰木地区の生産者の方たちの協力を得ながら、和やかな雰囲気の中で毎年もち米作りなどをされています†1†2
この日の参加者はレギュラーメンバーと地元家族を合わせて延べ20名ほど†3
途中、コンバインの機械トラブルなどあって、朝から夕暮れ近くまでまる一日作業となりました。
 

本日の作業内容について簡単に説明があった後、早速稲刈り開始です。
稲刈りする田んぼは、隣り合った2ヵ所で約1反(約10a)。
まずは上の段の稲刈りをして、稲は稲架掛け(はざかけ)をします。
稲架掛けで乾燥させた後、わらはしめ縄作りに使うそうです。
そもそも中西さんは、しめ縄を作りたくて、しめ縄を作るならもち米の方が良いということから、もち米プロジェクトを始めたとか。
もう一方の田んぼは、刈り取ってくくったものをコンバインで脱穀しました。

 

 

レギュラーメンバーは、この日のために研いだMy鎌で手際良く刈り取っては、慣れた手つきで稲穂をくくっていきます。
初参加の方たちも見よう見まねで、わが子たちと一緒に稲刈りに挑戦。
小さな子どもたちも、大人に混じって、刈り取った稲を運んだりしてお手伝い。

 

 

小学生の女の子チームは、「とにかく!一本道を作るんや!」と後先考えずに刈り進み、稲刈りに飽きた男の子たちは、田んぼの泥で土遊びに興じていました。
途中からは30年ほど前の稲刈り機†4が登場。
このクラシックな稲刈り機、1列ずつしか刈り取れませんけど、刈り取った稲をある程度の束で自動的にくくってくれる優れもの。
いまだに現役なのに驚きました。

 

棚田は移動も一苦労です

 

くくった稲は、もう一段上の稲架まで人力で運ぶのですが、棚田の畦は立体的に入り組んでいるので、稲架まで直線的に移動できず、これがなかなか重労働。
みなさん汗をかきながら何度も遠回りをしては、稲架掛けを繰り返しました。

夕暮れが迫る中、やっとのことですべての稲が刈り終わり、コンバインで脱穀した収穫量は30kg×12袋ほど。
協力していただいている地元生産者の方から、「フルに収穫できても8俵ほどやから、全部自分らでやったことを考えると6~7俵は豊作ちゃうか?」とお褒めの言葉をいただき、参加者のみなさんも苦労した甲斐がありました。

ところで、活動開始から5年目を迎えたもち米プロジェクトさんですが、年々、生産者の方たちによる指導の度合いが低くなり、今年はついに水の管理までメンバー自らですることになって、本当に大変だったようです。
当日の朝、「おごと温泉」駅から仰木の棚田まで送っていただいた車中でメンバーの方たちが、大変だったエピソードを少々興奮気味に話されていました。
例えば、5/17(土)の田植えが終わって以来、メンバーは日々交代制で棚田をチェックし、Eメールでその日の状況を報告し合ったそうですが、自分の次の日の人のメールの内容が、「水が漏れてたよ!」などだったらどうしようと、戦々恐々としていたそうです。
ときには、いつも静かな棚田で水が勢いよく流れる音に慌てふためき、どこだどこだと水音の所在を探したことも。
棚田はご存知の通り、傾斜の上から下に水路を使って田んぼに水を引きます。
多くの場合、田んぼに水を引き込む時間が厳しく管理されているため、自分たちの都合で水を止めたり流したりすることはご法度。
まさに「我田引水」という言葉通りの行為で、そのときばかりはさすがに生産者の方に連絡して対処してもらったとか。
そしてその水漏れの原因は、なんとザリガニ。

 

ザリガニが土手に大きな穴を開けるもんやから、土手が決壊して水がジャージャー流れてて!
ほんまにザリガニは腹立つ!
誰か、ザリガニの退治方法、教えてくれはらへんやろか?!

 

稲刈りが終わった田んぼを見てみると、確かにところどころ大きな穴が開いていましたが、ザリガニってとくに棚田にとっては厄介な生き物なんですね。
一方、そんな大変だった今年のもち米作りに関しては次のようにも。

 

今年は自分たちで間(あいだ)の作業をやってみて、改めて生産者の苦労がわかりましたわ!
「育てる」ってのはほんとに大変やってことがわかってよかったと思います!

 

稲刈りがすべて終わって収穫されたもち米を見つめながら、「もうお米が高いなんでいわれへんわ」とメンバーの方たちが口を揃えておっしゃっていたのも、まさに「育てる」という作業を体験したこそ、実感がこもっているわけです。
ということは、苦労させられた憎っきザリガニにも感謝でしょうか?

Notes

  1. それ以外にも今年は、だだちゃ豆、そば、タマネギ、にんにくを栽培
  2. 一連の様子は「もち米プロジェクト」を参照
  3. 午前中で帰られたり、午後から参加された家族がおられたため
  4. 大島農機の通称「バインダー」

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