私の街の気になりま専科？ #12

2012.11.18 Life Scenes 0 Comment boff 0 view

当ブログではおなじみの大濠公園入口に、「セアカゴケグモに注意！」という恐ろしげな立て看板が立っていたので、ちょっと調べてみました。

Wikipediaによると、セアカゴケグモはオーストラリア原産の外来種の毒グモで、国内では1995年に大阪で初めて発見されました。
今では本州、四国、九州、沖縄などですでに住み着いてしまっているとのこと。
福岡市では2007年10月に福岡市東区のアイランドシティコンテナターミナルで初めて発見され、今年2012年9月に福岡市東区に住むお年寄りが、セアカゴケグモに咬まれるという事故が起こってしまいました^†1。
また、今年10月19日の毎日新聞によると、東区香椎照葉4丁目にあるアイランドシティ中央公園だけで、2008年から4年間で8,201匹もの成虫を駆除していたことがことが明らかとなりました：^†2。
ちなみに「セアカゴケグモ」の由来は、「背中が赤い苔のような模様があるクモ」ってことかなと思ったら、漢字で「背赤後家蜘蛛」と表記するようです。
つまり「背中が赤い後家グモ」という意味で、じゃー「後家グモ」って何なのかというと、交尾後にメスがオスを食べてしまうから「後家」なんですって！
そこで改めて立て看板を見ると、以下のように書いてありました。

セアカゴケグモに注意！
福岡市内でセアカゴケグモが発見されました。
みつけたら、素手でさわらないで下記までご連絡ださい。
大濠・西公園管理事務所 092-741-2004
福岡県土木整備事務所 092-641-1196
福岡県公園街路課 092-643-3724
◯セアカゴケグモは
強い毒性をもっていますが、おとなしいクモです。素手で触らないかぎり、咬まれることはありません。
◯注意する場所は
側溝のふた、遊具、ベンチ、脱いだくつの中など
屋外で作業するときはゴム手袋などを使いましょう。
◯咬まれたときの症状
針で刺したような痛みを感じます。汗が出たり吐き気がすることがありますが、通常は数日で回復することが多いです。
◯もし咬まれたら
咬まれたところを流水でよく洗います。
できるだけ早く病院に行って治療を受けましょう。
家庭用殺虫剤でクモを殺して病院に持参しましょう。

必要以上に不安をあおらなくてもいいと思いますが、注意を促す目的ならば「強い毒性をもっていますが、おとなしいクモです。素手で触らないかぎり、咬まれることはありません」ではなく、「おとなしいクモですが、強い毒性を持っています。素手で触ると、咬まれる恐れがあります」の方がいいのではないかと思いました。

福岡市が公表している「セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモの発見場所」を、試しにGoogleマップ上にプロットしてみました。

より大きな地図で福岡市内セアカゴケグモ発見エリアを表示

上記地図のプロットは、2007年～2012年11月9日までのデータです。
住所情報が「町内」までなので、プロットが大雑把であまり意味はないかもしれませんが、発見場所は圧倒的に東区に多く、具体的な数字でいうと、福岡市内の全発見場所159ヵ所中、東区は153ヵ所（96.2％）となっています。
さらに東区の中でも発見場所が多い町は、千早（28ヵ所）、香椎浜（26ヵ所）、香椎照葉（20ヵ所）、名島（18ヵ所）、箱崎ふ頭（12ヵ所）、城浜団地（11ヵ所）などで、明らかにアイランドシティ周辺に集中しています。

ただプロットした地図では、アイランドシティから遠く離れた早良区南庄や博多区麦野などでも発見されており、福岡市のセアカゴケグモ対策チームによると「市内どこで見つかってもおかしくない状況」と危惧しているようです。
毒性はそれほど強くないとはいえ、できれば咬まれたくはないですから、とくに発見場所で多かった、側溝、フェンス、公園などのベンチ、外壁、石垣や壁等の水抜き管などの付近では十分注意した方がいいかもしれませんね。