【印象】
訪れた日はあいにくの雨だったが、唐人町商店街はアーケードがあって助かった。
また、10時~22時までは歩行者天国になっている。
天候が悪かったせいかアーケード内は少し暗い感じがしたが、「商店街」らしさがあり統一感もあった。
正午前の人通りはまばらとはいえ、閑散とした雰囲気はない。
多くのお店が店の敷地から商品棚を通路に出して陳列しており、それが結果として立ち寄りやすさや商品の見やすさ、あるいは商店街の活気につながってたように思う。
和菓子店では実演販売をしており、私たちも実際に購入することになった。
小額で気軽にあれこれ食べ歩けるのは商店街の重要な楽しみでもあるのだ。
ただ、商品の陳列に関して、八百屋ではきちんと産地を表示し、非常に丁寧に商品を並べてあるのだが、逆に整頓され過ぎていて、一目でどれがお買い得商品であるのかわかりにくいという印象もあった。
その他の商店街施設としては、「
唐人町プラザ甘棠館」があった。
この「唐人町プラザ甘棠館」は、市の市街地開発事業(
優良建築物等整備事業)によって平成13年4月に正式オープンした施設で、商店街のコミュニティセンター、文化施設、マンション、スーパーマーケットの「
トーホー」などを備えている。
かなり大きな建物ではあるが、商店街の中にほどよいバランスで組み込まれていると思った。
(ちなみに、「唐人町プラザ甘棠館」は、元々この唐人町にあった藩校「甘棠館」からネーミングされている)
一方、2007年3月7日(木)の西日本新聞に、唐人町商店街で発行していた「と.と.と.シール」の中止が報道された。
新聞記事によると、15年間継続していた商店街利用促進事業であったが、若い世代にはあまり効果がなくなり、「と.と.と.シール」加盟店も減少し採算ベースが維持できなくなったことが理由のようだ。
確かにシールという形式や事業内容は新しいものではないとはいえ、地元のヘビーユーザーにはかなり喜ばれていたサービスであったことを思うと、地域密着型の商店街だけに地元客への今後の影響が心配される。
それ以外は特に大きな問題もなく、決して古めかしいということではない、懐かしさのある商店街だと思った。
【評価】 ※良い:5~悪い:1
・品揃え:3・・・・規模のわりにバランスの良い品揃え
・アクセス性:4・・・・地下鉄・バスともアクセス良好
・アメニティ:3・・・・古き良き城下町の風情か
・賑わい:2・・・・なぜか人通りが少ない
・ホスピタリティ:3・・・・気さくな商人や新しいカフェもある
・総合評価(平均):3・・・・コンパクトだがバランスが非常に良い
【こぼれ話】
結局、唐人町商店街は「可もなく不可もない」ということなのだろうか、つまり「普通の商店街」ということでまとまってしまうのである。
劇団(
劇団ショーマンシップ)、寄席(
内浜落語会)、チンドン屋(
アダチ宣伝社)など、なかなか面白い地域の文化資源があるのだが、それらをまだ十分に活用しきれていないように思われる。
たぶん、国内で「芸能」という文化資源を活力として最大限活かした商店街は、大阪の「
天神橋筋商店街」であるが、そもそも地域の「文化力」に違いがあり過ぎるだろう。
唐人町商店街で大人気のハムエッグ入り「むつごろう焼」を食べるときには「黄身」に気をつけましょう。