【印象】
美野島商店街は、国土交通省の施策をベースに、2005年10月14日から1ヶ月間「
お外に出ようプロジェクト in 美野島」という社会実験を行い一時期マスコミでも大きく取り上げられた。
しかし、マスコミやその他の媒体でも相当評価されている、その期待感からくるギャプが大きいのだろうか、実際に行ってみると、その第一印象は「さみしい」であった。
美野島商店街は土日が休みで、日曜日の閑散とした商店街の写真を事前に見ていたのだが、平日の午前中は土日の状況とほとんど変わらないように思われた。
平日のAM11時ごろにもかかわらず、まだシャッターの閉まっている店舗もあり、統一感がなく活気がないように感じる。
『福岡県商店街名簿』(平成16年7月現在、福岡県調べ)によると美野島商店街の店舗数は36店、空き店舗は8店とのことだが、それよりもはるかにシャッターの閉まった店舗が多いように思われた。
また、道幅が狭いわりには抜け道利用の車も比較的多く、お年よりや子どもなどには危険である。
マスコミで紹介されていた「みのしまランチバイキング」を密かに楽しみにしていたが、現地スタッフの方の話よると、冬場は寒いので実施していないとのこと。
美野島商店街のHPにはそのことはまったく載っておらず、私たちのようにいつでもやっていると勘違いしてやってくるお客さんも多いらしい。
商店街ではよく採用されているインセンティブ方式が美野島商店街にもある。
「みのちゃんシール」だ。
加盟店で100円買い物するごとに1枚もらえる。
規定枚数に達すると、そのまま金券(1冊200円相当)になるだけでなく、図書カードや商品券、あるいは銀行・郵便局で預貯金(現金化)も可能である。
ただし、「みのちゃんシール」を1冊分貯めるには200枚、つまり20,000円分の買い物をしなければならない。
商店街の商品単価を想像すると、日ごろ利用する人でもかなり日数がかかるし、私たちのようなスポットでやってくる客にはほとんどインセンティブにならないだろう(だいたい、シールを貼る台紙がA3サイズ2つ折りは大き過ぎる)。
加えて、「みのちゃんシール」がもらえる加盟店がどれなのか区別がつかないのも問題に感じた(入手したチラシで確認すると加盟店は28店?)。
正午過ぎになると、ようやく来街客も見られるようになった。
主な客層は年配の女性であったが、中には若い女性も見受けられる。
全般的に私たちの買い物意欲をそそる店舗や商品はなかったのだが、同行したメンバーは八百屋の野菜盛りの激安価格に何度も足を止めていた。
しかし、最終的には産地がわからず購入を断念してしまった。
【評価】 ※良い:5~悪い:1
・品揃え:2・・・・残念ながら欲しいものはなかった
・アクセス性:2・・・・自動車でのアクセスは危険
・アメニティ:3・・・・危険な空気を好む方には◎かも
・賑わい:2・・・・一過性のプロジェクトによる盛り上がりだけでは
・ホスピタリティ:3・・・・「ゆらりん」の皆さんに敬意を表して
・総合評価(平均):2.4・・・・日常の買い物場所としてはいまいち花がない
【こぼれ話】
休憩のために入った「
ゆらりん」で平成16年に実施された『美野島地校区まちづくりアンケート』結果の概要版を手に入れた。
概要版を見るうちに報告書の本編が見たくなった。
概要版には、「美野島公民館に調査報告書がございます」と記されていたので、公民館に行くことにした。
公民館で報告書を見せていただくようにお願いすると、公民館の人たちはみな「?」といった面持であった。
それでも親身に館内を探していただき、関係者に問い合わせましていただいたのだが、「見たければ事前に連絡をいただかないと」といわれる始末。
そもそも、美野島校区まちづくり協議会は美野島公民館内に設置されていることになっているのだから・・・・。
マスコミやその他の媒体から、美野島校区の街づくりは地域一体となって取組んでいるという印象を持っていたのだが、どうも意外にそうではないのかと思わせるエピソードであった。