大牟田名物の「高専ダゴ」を食す

2016.12.11 Column 0 Comment boff 0 view

 

先月11月から、仕事の関係で福岡県大牟田市におじゃまする機会が増えております。

福岡に住んで20年余り、恥ずかしながら大牟田市については、炭鉱のまち、世界文化遺産に登録された市であること以外、ほとんど何も知らない私。

そんな大牟田市でクライアント様にお昼ごはんにご案内いただきましたのは、「高専ダゴ」です。

 

「高専ダゴ」は大牟田市名物のひとつである、超巨大なお好み焼きです。

ほぼ鉄板いっぱいに広げられた生地のサイズは、直径が30cmを超えるほどの大きさ。

いやいや、この程度で驚くにはまだ早く、最大サイズともなると、鉄板全部を覆い尽くすほどの規格外の大きさです。

「高専ダゴ」のサイトによると、「高専ダゴ」とは、大牟田市にある有明高専(有明工業高等専門学校)の学生さんたち向けの学生食堂で出していたお好み焼きが発祥。

学生らが「イカ玉」やら「豚玉」やら「焼きそば」やら、それぞれ別々注文するのを1枚ずつ焼くのが面倒だと。

だったら全部混ぜて焼いてしまって、あとは好きなように切って食べてもらうスタイルが定着したということです。

 

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テーブルの鉄板で調理してもらったときに、お店の超ベテランのお姉さんに「どうしてこんなに広げるんですか?」と聞いてみましたら、「イカやお肉を生で生地に混ぜ込んで焼くので、火の通りを良くするために広げるようなったんです」とのこと。

しかしながら、直径30cmオーバーの生地をひっくり返すなんて、ほんとにできるのか?!

片面が焼き上がったところで、超ベテランのお姉さん、両手に持った中くらいのコテを使い慣れた手つきでベタン!

超巨大な「高専ダゴ」を軽々とひっくり返すではありませんか!?

まさに一撃必殺といったコテさばきに、思わず自然と拍手しましたよ。

 

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他のテーブルでも、「高専ダゴ」がひっくり返されると同時に、女の人の悲鳴にも似た感嘆の声が聞こえてきました。

しかしながら、写真のサイズは2人前で、これよりもさらに大きい鉄板一面サイズの「高専ダゴ」でもコテ2本でひっくり返すベテランお姉さんたち・・・・まさに世界文化遺産レベルです。

 

 

とにかく大きいんですが、普通のお好み焼きよりも薄くて、焼き上がりもややパリっとした感じですから、意外と軽い感じで食べられるんです。

 

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美味しくいただきながらも、「高専ダゴ」についてひとつ素朴な疑問が。

「高専」は高等専門学校のことで間違いないとしても、「ダゴ」の由来って何でしょう?

熊本や大分の郷土料理である「だご汁」の「だご」に通じるという情報をどっかで見かけましたが、その場合の「だご」って「団子(だんご)」のことですよね?

だとすれば、「高専ダゴ」は「高等専門学校団子」だと言われても、ちょっとピンと来ません。

 

でさらに調べてみると、熊本には「だご焼き」とか「焼きだご」と呼ばれるお菓子があるそうです。

焼きだご」の原材料は小麦粉で、生地を薄く焼いて、餡を挟んで畳んだりロールケーキ状に巻いたお菓子の総称のようです。

食感はモチモチしているらしく、そこから団子である「だご」という名称がつけられたんだろうと想像できます。

大牟田市は熊本県に接してますので、おそらくこの「焼きだご」が大牟田市に伝わって、お菓子からお好み焼きへと独自の変化を遂げたのだろうと思われます。

 

以上、Marble-Labによる適当な推察ですので、別の正しい説があれば教えてください。

 

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