DAC + アンプ + パッシブスピーカー = 幸せ?
2022年スタートを機に、デスクまわりの作業環境を少し見直すことにしました。
何を見直したかといいますと、デスクトップパソコンの音環境です。
経緯
長年、パソコンに付属の小さなアクティブスピーカーを使っていました。
低音も高音もないチープな音だと思いながらも、「まぁそんなもんや」と諦めてました。
しかしながら、そんなんで音楽を聴いてもまったく楽しくないし、むしろ辛い。
当初「Pebble V2」というアクティブスピーカーに買い替えようかと、商品レビューを手当り次第チェック。
でもこれ以上物を増やしたくないし、期待する音質でなかったらムダなので却下しました。
で、長らく放置していたミニコンポのパッシブスピーカーを再利用することに決定。
高校生のときに買って、京都から連れてきた30年以上前のスピーカーです。
スペックの詳細は以下の通りです。
- メーカー:Panasonic(SB-CH350)
- 形式:3way バスレフ型エンクロージャー
- ウーハー:14cmコーン型
- ミドルレンジ:6cmコーン型
- ツィーター:ドーム型
- インピーダンス:6Ω
- 許容入力:80W
- 出力音圧レベル:86.5dB/W(1.0m)
- クロスオーバー周波数:3.5kHz、10kHz
- 再生周波数帯域:39Hz~22kHz(-16dB)
音質については、小さいアクティブスピーカーより期待できそう。
ただ問題は、ちゃんと鳴ってくれるかどうかが不安でしたが・・・・。
接続
PCとパッシブスピーカーはデジタルアンプを仲介して接続します。
さらに、PCとアンプの間にDACを挟むとより音質が良くなるとのこと。
そもそもマザーボードにもDAC回路は載っていますが、とりあえず音が出ればいいレベルだったり、さまざまなノイズの影響を受けているらしく、音質は悪い場合がほとんど。
ですので、PC内蔵のDACを使わずDAC専用の外付け装置を経由して、デジタル信号をアナログ信号に変換するというわけです。
イヤホンでも聴きたかったので、DACはヘッドフォンアンプ付きの Signstek Audio USB-DAC 、アンプはシンプルな構造の FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO をチョイス。
DACとアンプ一体の商品も候補に上げてましたが、不具合が起こったときのことを考えて、結局スタンドアローンにしました。
ネットワークのイメージは以下の図の通りです。
配線については、スピーカーとアンプはスピーカーケーブルで接続します。
アンプとDACはRCA端子のオーディオケーブル(赤と白のケーブル)、そしてDACとPCはUSBケーブル(タイプB)で接続。
配線の種類は、各デバイスの入力・出力端子によって変わりますので、要注意です。
例えばこれと同じシステムでも、PCにオプティカル(光デジタル)端子やコアキシャル(同軸)端子がある場合は、PCとDACはそれらに対応のケーブルで接続する方がさらに音質が向上するんじゃないでしょうか。
あと、DACはUSBからバスパワーで給電されるので電源は不要ですが、アンプは別途アダプター電源が必要です。
結果
で、導入した結果です。
これが、オーディオ素人の耳でもはっきりわかるくらい、格段に良くなりました。
まったく大げさではなく、別次元の音質です。
音楽を聴くのが楽しいと感じられますし、かなり感動。
DAC、アンプ、アダプター、ケーブル、合計1万円弱でこれだけ幸せになれるなら、もっと早く導入しておけば良かったと思いました。
問題点
まぁまぁ大きいサイズのスピーカーをデスク周りにどうやって設置するのか?が最大のネックでした。
スピーカーの設置場所をまず確保して、あとはただひたすらお片付けの日々。
もうひとつ「あれ?」と思ったことがあります。
それは、ノートPCに外付けDACを接続してイヤホンで音楽を聴いた場合です。
試しに、外付けDAC「あり」と「なし」のパターンを、イヤホンで聴き比べてみました。
しかしこれがほとんど違いがわからず、どちらもちゃんとした良い音。
メーカーや個体による違いがあるかもしれませんが、視聴した2台のノートPCとも音質の差をほとんど感じることができませんでした。
推測するに、ノートPCはイヤホンで音声を聴くことが前提で、デスクトップPCに比べてまともなDAC回路を載せているのかなと。
とすれば、ノートPCで音質向上を目指す場合、外付けのDACなどではなく、高品質なイヤホンやヘッドホンを買うべきなのかもしれません。
なんか沼の入り口に立っているようで、ちょっと怖いです。
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